物流網のルート最適配置(GIS)
GISを活用した物流拠点配置の最適化検討システム
ECサイトの普及により、物流の需要は益々拡大しています。物流とは、生産された商品が消費者に届けられるまでのモノの流れ(過程)のことです。物流において、モノの入荷、検品、保管、仕分け、流通加工、梱包、出荷などの重要な役割を担う物流拠点(倉庫や物流センター)は物流の要と言えます。本システムは、Googleマップと道路網を基にした距離計算サービス、及び、国勢調査等の統計情報を活用して、物流拠点の最適配置を検討するための分析機能を提供します。
Googleマップの採用によるメンテナンスコストの削減と利便性の向上
・地図情報には Google Maps PLatform を採用しています。専用アプリをインストールすることなくWebブラウザさえあれば表示でき、地図は自動更新されるので常に最新です。地図データの更新作業も不要なのでメンテナンスの手間が掛かりません。
・道路地図+リアルアイム渋滞状況、地形、航空/衛星写真、道路モノクロ など様々なコンテンツを選択できます。 ・また、ストリートビューも利用できるので、事前に簡易な現地確認等を行えます。
道路距離計算による到達圏計算など、様々な商圏(分析エリア)を作成可能
- 商圏は2次元地図空間上に定義された分析対象のエリアのことです。円やポリゴン、都道府県・市区町村界、道路距離計算による到達圏など、様々な商圏を作成可能です。
- 到達圏計算は、例えば、物流拠点からモノを配送できるエリアを求めることができます。
- このほか、最短経路の探索や経路の運賃計算(高速道路料金等)を行えます。
- 道路距離計算には、アドバンスド・コア・テクノロジー社のACT距離計算サービスを利用しています。
商圏 ✕ 統計情報 ⇒ 商圏分析 機能で、物流拠点の立地選定作業を支援
- 統計情報は、国勢調査をはじめとして、経済構造実態調査や経済センサス、昼間人口、未来人口などを搭載できます。
- 作成した商圏と統計情報を組み合わせることで、物流拠点の様々な立地分析が可能です。
- 配送エリア人口、拠点近隣の就業人口、売場面積、事業所数、売上額など様々な分析に応用可能です。
導入メリット
- 立地分析機能と既設物流拠点の情報を組み合わせることで、拠点の統廃合や移転、分散などの検討を行うことができ、コスト削減やサービス向上、売上拡大、BCP対策と言った様々な拠点配置テーマへの対応が可能になります。
- ユーザに必要なのはWebブラウザのみです。専用アプリのインストールが不要で、ネットワークに繋がる端末があれば、システムをご利用いただけます。
- 地図コンテンツにはGoogleマップ、道路距離計算にはACT社の距離計算サービスを採用しています。どちらもクラウドサービスのため、高価な地図データや道路網データを購入する必要がなく、自動で更新されます。このためシステム導入時のコストを抑え、運用中のメンテナンス負荷を軽減できます。
システム概要図
動作環境
サーバOS
Windows Server
地図サーバ
GeoServer / MapServer(オープンソースGISサーバ)
データベース
PostgreSQL
地図配信サービス
Google Maps Platform
道路ネットワーク距離計算サービス
ACT距離計算サービス
Webブラウザ
Google Chrome, Microsoft Edge
その他
Microsoft Excel(帳票出力)
サーバ稼働環境
オンプレミス、AWS